治療例 小児喘息

4歳男児

 

[現病歴]

2年ほど前に喘息と診断された。

夜に咳が出やすい。

徐々に症状が強くなってきている。

耳鼻科で吸引を行っている。薬は飲んでいない。

 

[診断]

過去に引いた風邪による、肺陰虚

 

[治療]

証:肺虚肝虚証 右適応測

右魚際、大都に補法。左行間、然谷に補法。

背中、左右肺経を散鍼。

 

[治療後]

固くなっていた全身の筋肉が緩んだ。

 

[養生指導]

首筋を冷やさないようにする。

 

[治療5回目]

咳の回数が少なくなってきた。

咳が出てもすぐに止まることが多くなってきた。

治療は初回と同じ。

 

[治療12回目]

初診から2か月後。

咳がほとんど出なくなった。

治療は右太淵、太白を補法。

背中を散鍼。

 

[治療16回目]

初診から3か月後。

咳は引き続き出ない。

治療は12回目から同様。

今回で、治療終了とした。

 

[解説]

一般的には風邪は〇〇菌、○○ウイルスの感染により起こるとされています。

しかし、東洋医学では寒邪(冷え)が首筋から入ることによって、風邪の症状が出ると考えられています。

風邪を引いたときに薬を飲んで症状が治まっても、寒邪が取れなければ、本当の意味で治ったとは言えないのです。

この患者さんは、過去の寒邪が取れず長引いたため肺の力が弱ってしまったと診断しました。

治療は肺の弱りを補うため、補法を中心に行いました。

小児であるため病んでいる期間が短く、薬も飲んでいないため、比較的スムーズに改善していきました。

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございました。

現代医学とは違う考え方・治療方法ですが、少しでも興味を持って頂けると嬉しいです。

そして何か症状が出たときに、鍼灸も選択肢に入ればと思います。

 

次回のブログもよろしくお願い致します!